創立15周年記念論考

──募集案内より──

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0311→1130

VALDES OPINIONS


 2011年東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻は創立15周年を迎えました。記念プロジェクトとして、在校生、卒業生、教員など関係者から論考を募り、価値システム専攻から社会への発信を試みたいと思います。

 今年は3月11日に東北地方に大地震が発生し、津波による甚大な被害があり、さらには福島の原子力発電所の爆発事故が引き起こされました。現在日本は、自然災害と人間の生み出した科学技術による災害、両者が同時に起こるという史上稀なる混乱した状況の中にあります。

 11月30日に開催される記念祝賀講演会に向けて、この約8ヶ月の間にVALDESで学んだメンバーが社会の中、学校の中で何を感じ、思考しているのかを互いに共有したいということが本プロジェクトの趣旨です。また、価値システム専攻は思考から一歩進んで社会への提案を行い、それを実践していく力のある人材を育成することをめざしています。みなさまのご経験を踏まえた貴重な提言をいただきたく、積極的なご参加をお待ちしています。

 論考のスタイルは、それぞれの研究バックグラウンドや職種、ご経験にもとづき自由とします(詳細は投稿規定をご参照ください)。2011年3月11日以降、あなたが考えたこと、日本への提案、問題提起、ソリューションなど、オリジナルな視点からのご意見を期待しています。また小説やエッセイ、詩のスタイルも歓迎します。 以下の11のキーワードの中から3つ以内を選び、執筆してください。

[環境] [グローバル社会] [コミュニティ] [経済] [政治]

[科学技術] [リスク] [生命] [文化] [ビジネス] [文理融合]

 投稿された論考は、すべて実名でVALDESのサイトにアップされ社会へ発信されます。会社名や所属など個人情報を出したくない場合はその旨記載してください。匿名の原稿は発表致しません。11月30日の記念式典では在校生と卒業生の優秀作品に対する賞が授与されますので、奮ってご参加ください。


★論考の募集は,価値システム専攻のWebサイトにて,9月28日から10月31日まで行いました。募集の結果,教員から3編,学生・卒業生から15編の応募があり,学生・卒業生からの応募作品を審査対象としました。価値システム専攻の教授6名と祝賀講演会の講演者3名で審査を行った結果,下記の3名が受賞されました。受賞者は11月30日の懇親会にて表彰され,副賞が贈呈されました。副賞は,Apple社製iPad2のWi-Fiモデルで,背面に,

VALDES創立15周年記念
0311→1130 VALDES OPINIONS 金賞

というような刻印があります。

受賞作品を含め,全ての応募作品はダウンロード可能です。


受賞作品

       
氏名 タイトル PDF
金賞 藤田直哉 東日本大震災と「文学」の役割 DL
銀賞 鈴木鉄忠 「善い社会」のための「制度」へ──「3.11」以後,私たちはいかなる社会を求める(べきな)のか? DL
銅賞 西山昇 ゼロリスク社会のジレンマを超えて──個人が異なる価値観との対話を通じて実現するリスク適応力の高い社会 DL

応募作品

氏名 タイトル PDF
石川恵太郎 「成長の限界」を超えることはできるのか──もしくはVALDESがそのためにできることはあるのか DL
一針源一郎 「アリからの脱皮」──Don't trouble trouble, before trouble troubles you. DL
大上泰弘 東京にガレキを──人類の新たな灯り DL
小川容子 「知の実践」から「知の結集」へ──大学の知から生まれる新たな社会貢献 DL
籠谷和弘 安全と安心のトレードオフ──3月14日の体験から DL
髙田知紀 阪神→東日本 DL
土谷真喜子 国家の「心・技・体」を考えてみる DL
冨山陽平 ファミリー・ワーク・バランスという考え方の提言──聴きあい協力しあう家族づくりを支援する DL
中山久子 <死>についての教育再考──「魂の輪郭」に擬えた生き方を求める方法として DL
野田浩平 うつ病の増加を止め、絆を取り戻す社会への変化のきっかけ──震災後に見られた個人の社会へ関わる意識の変化の兆し DL
原田広幸 リテラシー教育不在の学校国語教育 DL

教員からの寄稿

氏名 タイトル PDF
猪原健弘 情報の有無、情報の正しさ、意思決定 DL
今田高俊 リスクに対応できる社会をめざして DL
桑子敏雄 災害復興と時間 DL


※論文集(一括ダウンロード)→ PDF(1MB)

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