博士課程入学をご検討の方へ

人材養成の理念

価値システム専攻博士後期課程は、価値判断と意思決定の専門家・研究者として社会に貢献する人材の育成を理念とします。すなわち、①「知の融合」・「知の創造」・「知の実践」という専攻の理念を体現し、②専門的な学問領域の枠を超えて知を融合することで、③新しい知を創造しそこで得られた知を実践に役立てることのできる人材養成を目指します。

涵養する能力

この理念を実現するため、価値システム専攻博士後期課程の学生には、次のような能力を涵養します。
  • 課題に建設的に取り組むことができる積極性と固定観念から脱却できる柔軟性
  • 自分とは異なるバックグラウンドを持つ人とも適切にコミュニケーションでき、健全な人間関係を構築できる能力
  • 価値判断と意思決定の専門家・研究者としての能力

求める人材

教育の理念を実現するために価値システム専攻博士後期課程では、産官のあらゆる分野から国境を越えて次のような人材を広く求めます。
  • 知の融合のために、既存の学問領域にとらわれずに他の学問にも貪欲である人
  • 知の創造のために、問題発見と解決方法の模索の繰返しに真摯に取り組む人
  • 知の実践のために、新しい取組みへの勇気と謙虚さを持つ人
  • 創造された知を実際に問題解決に役立て社会に貢献する人
  • 軸足となる既存分野での高い専門性をもち、同時に、新たに足を踏み入れる新規分野について十分な知識をもつ人

教育内容の特徴

価値システム専攻博士後期課程では、上記の能力を養うため、次のような特徴を持つ教育を実施しています。

■ 学位論文作成指導 ~知を発信する~

指導教員を中心とした学位論文審査員候補者との高度な議論を通じて、優れた学位論文の作成を指導・支援します。

■ 国際化の推進・海外留学の機会提供 ~グローバル社会の一員になる~

 英語による講義科目の充実と、海外留学機会の提供を行います。

■ 講義科目の履修 ~知の体系を学ぶ~

専門的な学習をじっくり行うために、広く文系と理系にわたる大学院講義科目が開講されています。また、価値判断と意思決定の意義を学習するために、価値システム学に関する科目が開講されています。

■ 特別演習 ~知の幅を広げる~

他者の考えをよりよく理解できるよう、自分の専門以外の分野の基礎的知識を広く身につけます。個別のテーマを学習するための短期セミナーが多数開講されるので、文系出身者は数理系の科目を、理系出身者は文系の科目をというように、自分に欠けている部分を補うことができます。

■ ディスカッションプログラム ~知の交流を図る~

自らの考えを専門用語に頼らずに他者に伝えることができるだけのコミュニケーション能力を養います。価値システム専攻の大学院生全員が参加する場での自分の研究に関する個別発表や、グループ対抗形式のディベート、少人数でのディスカッション、グループプレゼンテーションなどを通じて、コミュニケーションのためのさまざまな技術を磨きます。

■ フォーラム ~知の先人に学ぶ~

価値システム専攻の教員や外部の講演者による講演会です。講演後、内容について参加者全員で対話を行います。

■ 特別教育研究コース ~知を創造する~

 「ディジタル人文工学」、「合意形成学」などに関する特別教育研究コースを通じて、新たな知の体系を創造・発信します。特別教育研究コースは、協力して、分野横断研究の最先端を紹介する科目を開講しています。

ページの先頭へ