情報通信応用層の国際標準化を踏まえ、オープン化する標準化の現状を述べる。「閉じた発明」から「開いた発明」、「製造」から「エコシステムつくり」、「個人戦から団体戦へ」という最近の情報通信の潮流を述べる。国際標準化においても規格自体ではなく、規格を決めるプロセス自体がプレイヤの連携や市場の共同創造にくみすることが重要になってきていることを述べ、技術と人間のギャップを埋めるための総合エンジニアリング化という方向から解説する。あわせて、文化から見た標準化エンジニアリング、自発的標準化リーダシップから期待型標準化リーダシップへの移行について延べる。最後に、「ハードウェア→ソフトウェア→フレームワーク」という産業進化について述べ、知の本質の変化、外部資源の統合、オープンイノベーション化について述べる。 |