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合意形成学セミナー(12月9日(木))

日時:2010年12月9日(木
) 17:00-19:00
場所:東京工業大学大岡山キャンパス西9号館7階707AVセミナー室
タイトル:静岡県司法書士会調停センター“ふらっと”の活動報告と「事例共有シート」を使った
         事例分析方法について

講師:芝 知美氏(静岡県司法書士会調停センター“ふらっと”事務長・司法書士)

概要:
 裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律(ADR法)が施行され、裁判以外の紛争解決方法に注目が集まっている。静岡県司法書士会調停センター“ふらっと”(以下、“ふらっと“という。)では、「ミディエーション」と呼ばれる手法を使い、新しい紛争解決方法を模索し実践している。「ミディエーション」とは、紛争当事者が同席し、互いに顔を合わせて話し合いをおこなうことで解決を図る手続きである。ミディエーターと呼ばれる者が立ち会うが、ミディエーターは基本的に判断や評価をせず、あくまでも話し合いが円滑に行われるように手助けを行うために存在する。裁判や他の解決方法と異なり、第三者が法律や慣習や規範という最大公約数の枠の中に紛争を当てはめて判断し解決を図るのではなく、紛争当事者自身が自分たちで自分たちの紛争にもっとも適する解決を、自ら模索し解決を図るところに大きな特徴がある。この手続きはアメリカやヨーロッパ諸国では盛んに行われており、日本においてはまだ始まったばかりの新しい紛争解決方法であるといえる。
 静岡にて実際にミディエーションをおこなっている“ふらっと”の活動報告を行い、現場の声をお届けする。また“ふらっと”では知識の蓄積と情報の共有のために、個人情報を排除して工夫点・失敗点のみを共有し、事案に立ち会っていない者でも検討点を共有できるよう「事例共有シート」を作成し、事例検討を行っている。当日は事例共有シートを使用した事例分析方法と、現在までの論点、“ふらっと”のたどり着いた現在の考えを述べる。

主催:合意形成学国際プログラム(IPCOB:http://www.ipcob.org/
 
合意形成学国際プログラム International Program on Consensus Building