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コース概要

 「合意形成学特別教育研究コース」は、東京工業大学大学院の社会理工学研究科

価値システム専攻と総合理工学研究科知能システム科学専攻が協力して運営する、

横断的で機動的な教育研究拠点です。

 東京工業大学の大学院生は、理工系の専門知識を身につけるだけでなく、「科学技術
と実社会のインターフェース」の役割を担い、科学技術の、円滑そして適切な、実社会
への導入に寄与することを社会から期待されています。

 「合意形成学特別教育研究コース」は、社会からのこのようなニーズに応えるために、
2008年に設置されました。つまり、科学技術と実社会の間の不整合から生まれるさまざ
まな社会問題を解決し、社会を円滑に運営するための基盤のひとつである「合意形成学」
の教育研究プログラムを、東京工業大学の大学院生に広く提供し、「合意形成学」を修
めた人材を輩出することで、東京工業大学の大学院生への社会的ニーズに応えることが、
本コース設置の理由です。


 この「合意形成学特別教育研究コース」は、社会システム工学、集団意思決定システ
ム理論、シミュレーション技術などの理工学分野における知、そして、法学、経済学、
社会学、政治学、哲学など人文・社会科学分野における知を動員してコース科目を編成
することにより、社会を円滑に運営するための優れた合意形成メカニズムの構築に必要
な、さまざまな分野の知を、網羅的・体系的に提供します。

 「合意形成学特別教育研究コース」では、「合意形成学」に関する教材の整備を進め
ていきます。実際、必修科目「合意形成学」の講義内容を網羅した書籍「合意形成学」
(勁草書房)を2011年3月に出版し、「合意形成学」という学問分野の構築と社会への
発信を行いました。今後、合意形成の諸側面に対応する専門書の出版を目指します。ま
た、国際連携による「合意形成学」の教育カリキュラムの内容の深化と包括化を目指し
ます。指定科目の「国際ネットワーク形成演習」や「国際発表実践演習」を利用するこ
とで国際学術交流の機会を増やし、グローバルな合意形成問題にも対処できる「合意形
成学」の構築を進めていくことで、より深くより広い「合意形成学」の教育研究コース
構築を進めます。

東京工業大学大学院の「特別教育研究コース」とは。

 東京工業大学大学院の「特別教育研究コース」は、大学院での先端的教育と実務
的人材養成をプロジェクト的に行うことを目的とし、また、大学院での教育研究の
高度化と多様化を達成するために研究科や専攻の枠を越えて編成される、横断的で
機動的な教育研究拠点です。

 
合意形成学国際プログラム International Program on Consensus Building