本文へスキップ

"Consensus Building" Seminar

セミナーの様子COMMEMTS

受講生の感想(2023年度)


【E全体総括セッション】
  • 最終回の総括セッションは、先生方・受講生、皆さんのさまざまなお考えが開陳され、刺激的でした。このような知の共有、アイディアの議論が、合意形成プロセスの醍醐味なのではないだろうかとも思いました。10回のセッションでさまざまなことを学びました。自分自身の身近な現場で学んだティップスを活かしたいと思います。同時に、各回を通して、プロセスデザインやステークホルダー・インタレストの把握など、あらためて準備の大切さも学びました。全体設計・部分設計、理論と実践のバランスをとりながら、さまざまなプロジェクトに取り組んで参ります。ありがとうございました。
  • 私がこちらのセミナーに申し込んだきっかけは、「サステナビリティ関連法令の制定が欧州で先行しているのはなぜか、どうして日本では同じことができないのか」という疑問点でした。そのため合意形成の技術を日常生活に活用したいという思いはあまりなく、理論の入門編を学べればと思っておりました。他の参加者の方は環境アセスメントなど実際に合意形成の現場を業務にされている方が多い印象で、初回のセッションが終わったときは、私だけ問題意識がちょっと違うのかも…などと思っておりました。しかし、講義の内容は理論的なものから実践的なものまで幅広く、また他の参加者の方と議論をする中で、自分自身の興味も広がっていったようでした。最後に同じブレイクアウトルームに分かれて議論をしているときに口をついて出た言葉は「会議などで場を荒らす度胸がないんです…」というもので、我ながら非常に身近な問題というか、自分ごととして考えるようになっていたんだなと感慨深かったです。まさに高田先生が仰っていた「理論と経験の積み重ね」という点の一端を学べたように思います。事務局の皆様、講師の皆様、そしてファシリテートをしてくださった猪原先生、ありがとうございました!
  • 私が提供したテーマ(事例)で講師の先生方、受講生のみなさんの計約20名が1時間ご議論いただき、いろいろな意見を出していただいたというのは、ある意味贅沢な時間でした。
  • 改めて、合意形成に関わる学問的なバックグラウンドは論理学、倫理学、心理学、社会学、経済学、政治学などの人文社会科学をはじめ、テーマにより自然科学の知識も総動員するところに醍醐味があるように感じた。
  • 事例検討における事例の提供を行ううえでは、個人の匿名性の確保やセンシティブな事項の秘匿性の確保は当然として、ストーリー全体の一般抽象化と一定の具体性の保持という背反する側面のバランスを取る必要があるので、留意事項を提示いただけると作りやすくなるように思います。
  • 一方で、限られた時間内に事例を検討するうえでは、外せない視点(検討事項)についてヒントをいただけると議論が深めやすいように思いました。(ただし、視点が固定化してしまうというデメリットもありますが)
  • 多様な現場をお持ちの参加者の皆さんと先生も一緒になって、具体的な案件について対策を検討する時間は、耳だけ参加になってしまっていてもとても学びになる時間でした。
  • 理論と実践、また実践に基づいた理論とかなり学びが深いセミナーで、本当に受講してよかったと改めて感じるとともに、今まさに向き合っている現場の行き帰りの中でこの場があることは、知恵と勇気をもらえる大切な時間でした。本当にありがとうございました。
  • 今後もメーリングリストで情報の共有していただけるのであれば、参考文献情報や事例共有などあるとおもしろいかなと思いました。合意形成学について、最初と比べてだいぶ理解ができました。ありがとうございました。
  • 10回にも及ぶセミナーに参加させていただきありがとうございました。先生や参加者同士の対話が多く、自分が持っていない視点や考え方に触れられ、また、経験値の少なさに気づくきっかけとなりました。対話を通じて、自分自身の足りていないことが実感できる貴重な時間で、向上心を高められるようなセミナーでした。本当にありがとうございました。
  • あっという間の2カ月でした。大学時代にこのような学問に触れていたら、世の中の見方や、議論の仕方が変わっていたと思います。このような社会人も含めたセミナーは、違った経験者や立場の違いがありながらも、いろいろな意見を聞けるチャンスになりとてもよかったです。また、先生方の研究での経験談を聞くことにより、自分自身の新たな研究意欲が増してきました。
  • このような合意形成が必要なことは判りつつ、地球沸騰化問題、戦争による市民への被害、政治の仕組みによる強制的な搾取や強制的な労働、人種・性別などの差別の問題に対し合意は無くてもまずは、悪い状況をやめる。そして徐々に合意に持ち込んでいくことはできず、歯がゆさを感じます。例えば、太陽光発電や風力発電は住民の住んでいない空き地や、福島の帰還困難地域などを利用して、被害や影響の少ない範囲でまずは進めてみるようなことはできないのでしょうか?地球沸騰か問題に対する対策は既に手遅れだともいわれており、即刻の対応が求められている中、できることまずやって、数十年後に戻していくようにするような長期戦略・計画もあってもいいような気がします。地球環境を元に戻すことが最優先ですから、多少の犠牲があってもいいのかもしれないと思っています。
    (講師より:再生可能エネルギーの導入促進にあたっては、立地に十分配慮することが鍵になると思います。その意味でご指摘の通り、遊休地や工場跡地などで優先的に進めていく仕組みが必要と思います。ただ、福島の被災地を活用する件については、やや慎重な検討が必要な気がしています。実際に再エネの導入が進められていますが、移転している人に十分周知されることなく建設が進められるケースがあり、「知らないうちに風車や太陽光発電事業が進んでいた」といった声があるようです。移転しても郷土への想い入れがなくなる訳ではないので、今後、移転した人への配慮やそれらのステークホルダーを含めた合意形成のあり方を検討することが求められそうです。私もとても楽しい時間でした。お忙しい中、ご参加いただきましてありがとうございました。)
  • SMAPの有名な曲の一つに「夜空の向こうに」という曲があります。ある日、出張先で車のラジオから流れてきたこの曲に胸を締め付けられました。自分は昔に描いた未来には立っていませんでした。これからの人生、少しは明るい未来に力を尽くしたいと思っています。先生方皆さん、いろいろとためになるセミナーありがとうございました。今後の先生のさらなるご活躍と研究を陰ながら応援させていただきます。体をご自愛していただき、またどこかで、元気な先生が戸の講義を聞けるチャンスを作りたいと思います。ありがとうございました。楽しい時間でした。
  • 勤め先の業務が大変忙しい時期と重なり、セッション・サマリーの提出がいつも(今回も)遅くなって申し訳ありません。毎回、有意義な講義を聴講できたという感想です。「合意形成」に最も必要なことは、自分を高め、律することかと思いました。そうでないと、自分が携われないですね。精進してまいります。


    (2023年度E全体と総括セッション にて)


前ページに戻る