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"Consensus Building" Seminar

セミナーの様子COMMEMTS

受講生の感想(2022年度)


【B「環境政策における合意形成」クラス】
  • 電力の需給逼迫に関するニュースなどから、環境やエネルギーに関して、何方かと言えば最近になって当事者意識を持つようになりました。今回環境政策の合意形成プロセスを体系的に学ぶことができたのと、供給される電力がどのように作られるのかの解像度が上がりました。
  • 初回では市民参加の手法、2 回目で合意形成の2要件の概要を掴むことができました。初回後、合意形成には対話、周知、説明の丁寧な実施が有効なのかなと安易に想像していましたが、そんなに単純な話ではないことを知り、合意形成というものの深さを垣間見ることができました。ありがとうございました。
  • 環境政策における合意形成について、前半部では、比較的合意形成がしやすい場面を具体例として、合意形成の枠組みや手順等をご教示頂きました。後半部では昨今でも紛争について報道がなされている再生エネルギーの事業運営を採り上げ、合意形成に向けたリスク低減や円滑に進めるための地域便益の創出についてお話がありました。
  • 環境政策については素人なのですが、関心を引いたのは、利害が表面化している後半部の話で、リスクとベネフィットのバランスのとり方でなかなか難しいところがあるなと思いました。具体的なテーマで素人ながら概要のところは理解しやすく、合意形成における課題や枠組みなどつかめたと思います。
  • 事例を交えてわかりやすくお話しいただいたことで、非常に勉強になりました。ありがとうございました。
    「地球温暖化はとめないといけない」とおもう一方で、「原発は怖い」「再エネは迷惑」「便利な生活はしたい」「不便な生活には戻れない」という人が多いかと思います。矛盾しています。自身を振り返っても、暗くなっても活動したい、お風呂には毎日入りたい、車や電車などエネルギーをつかって移動したい、遠い国から輸入された食品も食べたい、飛行機に乗って海外旅行にもいきたい・・・。エネルギーを使わない生活には、戻れないように感じます。(できないと思い込んでいるだけの可能性もありますが)地球温暖化防止は「これまでの生活の延長」にあるのではなく「全く新しい生活」を考えないといけないと、どこかのセミナーでも聞きました。これからの数十年は再生可能エネルギーの本格的な導入と、ライフスタイルの変容が必須になってくると思います。環境政策がもっと国全体で議論され、そして国民一人一人が自分事として、考えて行動するにはどうしたらいいのか、悩みます。
  • 合意形成の概念的な話が聞けた機会であり、そこが自身にとってまず勉強になったポイントでした。また、他の参加者の方々の、自身と違う考え方や気になった点をグループワークの時間に知ることができ、そこも勉強になると感じた点でした。
  • 業務で再エネ導入に関わっているため、どのトピックも非常に興味深かった。今後業務に活かせそうな部分も多くあり、受講してよかった。
  • 再エネ設置にかかわらず、計画の要所要所で情報をきちんと開示すること、複数案検討すること、必要に応じて計画を変更することなど、聞けば当たり前のようですが、なかなかできていないために合意形成に至っていないケースもあると思いました。知らされていない、せっかくの意見が受け止められていない、といったことが重なると不信感や反対意見の増強につながり、結果として事業断念につながってしまっている。複数案という点でも、計画地の案から、カットインスピードの案まで、いろいろレベル感があるなと思いました。反対する意見に対して選択肢を柔軟に示すことができれば、お互いが歩み寄ろうという雰囲気につながるような気がします。起こるか起こらないかわからないことに対しても、共同事実確認というのは有効だと思いました。錦澤先生ありがとうございました。
  • 錦澤先生の講義は具体事例が豊富で大変分かり易かったです。自分は化石燃料を輸送する配管を製造販売しているので、自社の売上減少を招く恐れのある再生事業建設を巡る紛争及び合意形成は大変興味深いものでした。
  • 総じて言えることですが、特に本クラスは実際の担当業務に直結した話題について、学術的な切り口で既往事例のレビューや知見、考え方を紹介いただけて、非常に刺激になっております。引き続きよろしくお願い致します。
  • 議論の場に着き声が大きい人の意見が多数派でない時もあることに、合意形成の難しさを感じた。そもそも再生エネルギーの現状について自分の知らなさに気付いたので、勉強しようと思いました。
  • 大変貴重な事例を交え、合意形成の場の設計の基本からご教授いただき、感謝申し上げます。再エネ対応の環境アセスについて、ゾーニングの重要性も理解できました。そこは実践にあたっては丁寧にやっていこうと思います。
  • 合意形成について基礎的な知識を学ぶことが出来ました。無関心層にどうアプローチするか難しいと思いました。環境アセスメントの内容は「専門的」として、あまり話のなかでは触れられていなかったので、アセスを深掘りした内容も知りたかったです。
  • 環境という取組みやすいテーマで、市民が合意形成に参加することの必要性、トラブルが発生する仕組み、解決のためのプロセスや手法が、多くの実例とともに説明されるので、理解が進みました。受講生同士のディスカッションは短時間でしたが、良い仕組みが作られており、グループ内の合意形成を実践でき、また他の意見、考えを聴くことで気づきも得られるという成果がありました。
  • 本クラスでは、合意形成のプロセス設計や場の設計の基本的な概念整理から始まり、さらに具体的かつ豊富な合意形成の場の実例を踏まえての充実した講義内容でのご講義を頂き、大変参考になりました。今回、残念ながら業務都合で講義当日に参加できなかったセッションがありましたが、録画配信で講義を受けることができて、大変助かりました。録画配信はとてもありがたい取組と思いました。前回までのクラスでも同様なのですが、提出したサマリーや参加者からの質問に対して、講師の先生から適切に回答やコメントを頂けることは大変ありがたく、頂いたコメントを土台にして、仕事しながらの立場でも効率的に自己学習することにつながるため、大変感謝しております。また、参考文献も講義に合わせて、沢山いただけることも本当にありがたいと思っております。
  • この度はご講義いただき誠にありがとうございました。今後の研究活動に活かしていきたいと思います。
  • 環境政策に関するクラスのみ受講したが、全クラスを受講した方が効果が高い印象を持った。参加者が非常に熱心であり、チャットでの途中質問などオンライン授業開催ならではの良さがあったと思う。一方で質問の内容について受講者全体で共有にするような差配がないと、複数名で受講する意義が薄れるため、講義担当者の負担は大きいと感じた。2時間という時間設定は、受講者、講義担当者双方にとって妥当な時間設定だと思う。学びの重要性が社会的に叫ばれる中、このようなレクチャーは今後ますます重要であると感じた。多くのことを得ることができ感謝申し上げます。



    【クラス担当講師からのコメント】
    多くのコメントやご質問をありがとうございます。

    今回はグループワークの時間を設けましたが、その方か疑問点や関心事項をシェアすることができたようでよかったと思います。グループワークのお題については次回以降の機会があればご提案頂いたものを採用させて頂きます。

    今回テーマにした再エネは業務として取り組まれている方とそうでない方で基礎知識にかなり差があるので準備段階でやや悩みました。アセスの話はかなりマイナーになるので省略しました。ご関心のある方は環境省で無料の研修があると思いますので、それを活用されるといいかもしれません。今年度のプログラムは不明ですが、毎年12月〜1月にかけて行われています。以下のページで公表されると思います。
    http://assess.env.go.jp/4_kentou/4-2_training/index.html




    (2022年度B「環境政策における合意形成」クラスにて)



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